- 刀鍛冶の里編の無一郎は活躍した?
- 無一郎はどんな技を使うの?
- 他のキャラとのやり取りが知りたい!
- 無一郎の名言が心にしみる!
この記事は、刀鍛冶の里編の「時透無一郎」について、もっと知りたいと思う方に向けての記事です。
無一郎が最初に漫画に登場したのは、鬼滅の刃6巻44話「隊律違反」の最終カット。柱と呼ばれる人たちの中の1人でした。
第一印象は「何だこの子」という感じ。鬼を連れている炭治郎に対し、柱たちがピリピリとしている中、無一郎だけは上の空です。ぼーっとしており、何とも不思議な子ですよね。
そんな無一郎は遊郭編の次の物語、刀鍛冶の里編に登場します。
無一郎の活躍はもちろん、気になる技や他のキャラとの絡み、そして心に響くセリフまで…。
これを読めば、無一郎の意外な素顔を知ることができるかもしれませんよ。
※この先ネタバレありますのでご注意ください。

刀鍛冶の里編の無一郎は活躍した?登場シーンを時系列順にまとめてみた
今まで登場シーンがあまりなかった無一郎ですが、この刀鍛冶の里編ではすさまじい活躍を魅せてくれます。
そんな無一郎の主な登場シーンを、以下の4つにまとめました。
- 炭治郎・小鉄と揉める
- 子どもらしい振る舞いがかわいい
- だんだんと過去を取り戻す
- 玉壺との戦闘で革命的な活躍
自分の思っていることを、悪気もなくズバズバ言う無一郎。表情は乏しく、ぼーっと冷たい目をしています。会話をしても無関心なのか、すぐに忘れてしまいますよね。
実はこの無一郎の記憶障害は、悲しい過去が原因だったのです。
しかし炭治郎をはじめとした様々な人の言葉や、鬼との闘いで段々と記憶を取り戻し、自らを奮い立たせ、玉壺に打ち勝つというのが、この刀鍛冶編での無一郎です。
そんな無一郎の活躍を、ひとつひとつ詳しく見ていきましょう。
炭治郎・小鉄と揉める
戦闘用の絡繰人形で修行がしたい無一郎は、持ち主の小鉄君に人形の鍵を渡すよう迫ります。しかし人形は、老朽化が進み壊れてしまいそう。
何があっても鍵は渡さない
使い方も絶対教えねぇからな‼
鬼滅の刃12巻102話より引用
鍵が欲しい無一郎と、鍵を渡したくない小鉄君。らちが明かないと思ったのか、無一郎は小鉄君に手を出します。
そこにやってきた炭治郎も仲裁に入りますが、無一郎の心には全く届きません。
刀鍛冶は戦えない
人の命を救えない
武器を作るしか能がないから
鬼滅の刃12巻102話より引用
冷静で残酷な無一郎。無一郎の言っていることは間違いばかりではないんでしょうが…。少し心の闇を感じますね。
子どもらしい振る舞いがかわいい
冷静で毒舌な無一郎ですが、かわいらしい一面もあるんですよ。
それは、鉄穴森さんという刀鍛冶を知らないかと、無一郎が炭治郎の部屋を訪ねた時のこと。
寝ている炭治郎の鼻を「ぶぎゅ」とつまんだり、炭治郎の言葉に何か思いだしたのか「えっ?」と目を丸くしたり。何だか子どもらしいです。
くだらない話につき合ってる暇ないんだよね
鬼滅の刃12巻102話より引用
と、少し前まで炭治郎を冷たくあしらっていた無一郎ですが、心に変化があったようにも感じます。
でなければきっと、鼻をつまむというようなくだらないことはしないのでは…と。無一郎の新しい一面が垣間見えるシーンです。
だんだんと過去を取り戻す
上弦の伍「玉壺」との初対面は、鋼鐵塚さんが刀を研いでいる小屋の前でした。草むらに身を潜めている玉壺ですが、無一郎はすぐに気配で気が付きます。
何人もの刀鍛冶に刀を突き刺し、「作品」だと言って喜ぶ玉壺。ここのシーンは何度見ても残酷です。
おい いい加減にしろよクソ野郎が
鬼滅の刃13巻111話より引用
何があっても表情を変えない無一郎ですが、段々と表情の変化が見られるようになってきました。
炭治郎と重なる父の言葉、危険を顧みず自分を助けてくれようとする小鉄君の存在も大きく、戦闘の中で少しずつ過去を取り戻していきます。
無一郎の…無は……
”無限”の”無”なんだ
鬼滅の刃14巻118話より引用
双子の兄「有一郎」のこの言葉を思い出した時、顔に痣が浮かび上がりました。
玉壺との戦闘で革命的な活躍
痣の出現後、無一郎と玉壺の戦闘では悪口がエスカレート。言われては言い返し、お互い1歩も譲りません。やがて玉壺の怒りも頂点に達し、「真の姿を見せる」と魚の姿に。本気モードです。
あの 煮え滾る怒りを思い出せ
(中略)
鬼を滅ぼすために 奴らを根絶やしにするために‼
鬼滅の刃14巻121話より引用
無一郎の技で辺りは霞に包まれ、しばらくして自分の首を斬られたことに気付く玉壺。そうです。無一郎はたった1人で、上弦の鬼を倒したのです。
「始まりの呼吸」とされている「日の呼吸」の使い手の子孫なだけあり、さすがとしか言いようがありません。
刀鍛冶の里編で披露した無一郎の技まとめ
無一郎は、刀を握って2ヶ月で柱となる程、剣の才に恵まれています。そんな無一郎が使うのは「霞の呼吸」。ちなみに、「霞の呼吸」は「風の呼吸」の派生です。
どんな技があるのか、どのような技なのか。これを読めばすべて丸わかりですよ。
壱ノ型から漆ノ型まで、ストーリーに沿って紹介していきます。
霞の呼吸肆ノ型 移流斬り(いりゅうぎり)
炭治郎と無一郎が2人で話をしていた時に、気配もなくやってきた半天狗。瞬きをする間もないほどの速さで体制を整え放ったのがこの技です。
滑り込むように斬りつけにいく移流斬り。半天狗には避けられましたが、顔に浅い傷を与えました。
霞の呼吸壱ノ型 垂天遠霞(すいてんとおがすみ)
玉壺の血鬼術「水獄鉢(すいごくばち)」で、水の鉢に閉じ込められてしまった無一郎。肺に残ったわずかな空気を使って何とか繰り出したのが、この鋭い突き技です。
全力で天を突くこの技ですが、刀が刃毀れしていたこともあってか、玉壺の血鬼術を破ることはできませんでした。
霞の呼吸弐ノ型 八重霞(やえかすみ)
玉壺の「水獄鉢」に閉じ込められている無一郎は、呼吸ができず限界を迎えていました。どうにかして無一郎を助けようと、傷を負いながらも自ら水の中に酸素を送る小鉄君。その酸素を受け取り放ったのがこの技です。
様々な方向に一気に斬撃を加え、見事水獄鉢から抜け出すことができました。
霞の呼吸伍ノ型 霞雲の海(かうんのうみ)
過去の記憶を取り戻した無一郎。顔には痣が浮かび上がりました。無一郎の最初の刀鍛冶、今は亡き鉄井戸さんの言葉を思い出し、繰り出した技がこちらです。
玉壺によると、「素早いみじん切り」だそう。壺から出た多数のたこ足を細かく斬り裂き、玉壺の首にも傷を与えました。
霞の呼吸陸ノ型 月の霞消(つきのかしょう)
無一郎の辛辣な言葉攻めに、玉壺は手が付けられないほど激怒します。「私の作品の1部にしてやろう!!」と、血鬼術「一万滑空粘魚」で1万匹の魚を放つ玉壺。
その魚の群れを全て切ったのがこの技です。
玉壺も驚くほどの速度と攻撃範囲。宙を舞って斬る姿がかっこ良いです。
霞の呼吸参ノ型 霞散の飛沫(かさんのしぶき)
1万匹の魚を「月の霞消」で斬った無一郎。しかし斬られた魚からは、毒が含まれた体液が降り注ぎます。そのことを見抜いていたのか、魚を体液ごと全て弾き飛ばした技がこちらです。身体を大きく動かし、回転させるように斬りつけます。
霞の呼吸漆ノ型 朧(おぼろ)
姿を見せたと思えば消え、また見つけたと思えば消え…。まるで霞にまかれているような感覚に陥らせるのがこの技です。
姿を見せる際は亀のように遅く
姿を消す際は瞬一つの間
鬼滅の刃14巻121話より引用
とも言われています。無一郎はこの技で、見事玉壺の頸を討ち取ることができました。
無一郎ファン必見!刀鍛冶の里編での他のキャラとの絡みをまとめてみた
無一郎と言えば口の悪さ。よく言えば、裏表がないんでしょう。
刀鍛冶の里編では、そんな無一郎の毒舌をこれでもかという程聞くことができますよ。
色々なキャラクターとの関わりがありますが、誰にでもちょこちょこ毒舌を挟んできます。しかし毒舌は変わらずとも、物語が進むにつれ、無一郎の心の変化は感じ取れるのではないでしょうか。
無一郎ファン必見の内容となっていますよ。
小鉄
やはり絡みといえば、小鉄君は外せません。どうしてかというと、小鉄君もかなりの毒舌だからです。
絡繰人形の鍵で揉めていた時から、反りが合いません。「度を超えて頭が悪い子みたいだね」と言い放つ無一郎に対し、小鉄君は「糞ガキ」「ゴミカス」「昆布頭」などと、無一郎がいないところで毒を吐きます。
そんな2人ですが、玉壺との闘いではお互いを思いやる姿が印象的でした。
「死なせない!!時透さん頑張って!!」と、無一郎を何が何でも助けたい小鉄君。
「早く逃げろ!!早くしろ!!」と、小鉄君の命の心配をする無一郎。
2人の心がだんだん近づく様子に、心打たれます。
竈門炭治郎
炭治郎との最初の絡みも、絡繰人形のシーンでした。鍵を出せと手を出した無一郎。炭治郎はその手を張り飛ばします。
こう…何かこう…すごく嫌‼
何だろう
配慮かなぁ⁉
配慮が欠けていて残酷です‼
鬼滅の刃12巻102話より引用
何を言っても目に覇気のない無一郎。心には届きません。
しかしその後2人で話をした際のこと。
人のためにすることは結局 巡り巡って自分のためにもなっているものだし
鬼滅の刃12巻106話より引用
炭治郎の言葉で、無一郎の奥深くにある記憶が動き始めるのです。無一郎のお父さんも、炭治郎と同じ赤い瞳をしていたそう。
きっとお父さんの瞳に似ていたからこそ、炭治郎の言葉が記憶を戻すきっかけになったのだと思います。

玉壺
玉壺との絡みといえば、やはり120話のタイトルにもなっている「悪口合戦」ではないでしょうか。初めから、思ったことをストレートに口に出す無一郎ですが、この場面の無一郎の言葉はただの悪口です(笑)
「見た目も喋り方もとにかく気色が悪い」「便所に住んでいそう」と言う無一郎。玉壺も負けじと「黙れ便所虫」「ちんちくりんの刀」と言い返します。小学生の喧嘩でしょうか。
しかし無一郎に壺を非難された途端、玉壺は激昂しました。
この悪口合戦、無一郎の勝利です。
刀鍛冶の里編で登場した、心にしみる無一郎の名言まとめ
刀鍛冶の里編での無一郎は、周りの人とのつながりや上弦との闘いを通し、大きく変化しました。過去を取り戻した無一郎には、心が戻っています。
ここでは、そんな無一郎の名言を4つご紹介します。
どれも心にグッとくるものばかりで、思わず涙がこみ上げるセリフもあるかもしれません。
無一郎ファンの方に、是非読んでいただきたい内容です。
名言その①自分なりの優しさ
邪魔になるからさっさと逃げてくれない?
鬼滅の刃13巻107話より引用
小鉄君に言ったこの言葉。
一見当たりが強く感じますが、今までの無一郎であれば何の言葉もなく、助けようともしなかったでしょう。心の変化が読み取れます。
名言その②苦しめられている人の為に
ねぇ剣士になろうよ
鬼に苦しめられてる人たちを助けてあげようよ
鬼滅の刃14巻118話より引用
過去の無一郎が屈託のない笑顔で、兄の有一郎に言った言葉です。記憶をなくしている無一郎からは想像できないほどの笑顔。
純粋に人の為にと思っているのが、ひしひしと伝わってきます。
名言その③戻った記憶と感謝の気持ち
俺のために刀を作ってくれて
ありがとう 鉄穴森さん
鬼滅の刃14巻119話より引用
過去の記憶と共に、人を想う気持ちも戻った無一郎。いつも「鉄穴森」と呼び捨てだったのに、「鉄穴森さん」と呼び、感謝の気持ちまで伝えています。これには、鉄穴森さんのお面からも涙が。
このシーンはグッとくるものがあります。
名言その④大切なもの
こっちこそありがとう
君のお陰で大切なものを取り戻した
鬼滅の刃15巻127話より引用
半天狗を倒した後、炭治郎にかけた言葉です。炭治郎の言葉で、本来の自分を取り戻すことができた無一郎。過去は想像を絶するものでしたが、それ以上に、記憶には大切なことがいっぱい詰まっていました。
目に輝きを取り戻し、人間らしくなった無一郎を見ると、胸がいっぱいになります。
刀鍛冶の里編の無一郎まとめ
この記事では、無一郎の過去から現在の活躍まで、あらゆることをご紹介しました。
無一郎の無関心さや表情の乏しさは、過去に受けたショックが原因でしたね。
14歳の少年がここまで努力し、成長していくその姿。涙なしでは見られません。
アニメ化で特に楽しみなのは、やはり無一郎の呼吸です。霧のような煙のような霞がどう表現されるのかが、見どころではないでしょうか。
可愛らしい顔なのに毒舌というギャップがたまらない無一郎。そんな無一郎のアニメでの活躍が待ちきれませんね。
一緒に作品を楽しみましょう!