2023年4月9日(日)23時15分より、アニメ化した「鬼滅の刃刀鍛冶の里編」。相変わらずクオリティの高い映像に、度肝を抜かれます…。
しかしそんな刀鍛冶の里編ですが、中には「つまらない」という声もあるようです。
どこがつまらないと感じるのか、何が面白くないと感じさせるのか…。当記事では読者の意見を交えながら、刀鍛冶の里編がつまらないと言われる理由を徹底的にまとめます。

当記事を読めば、ボンヤリと「刀鍛冶の里編って面白くないよなぁ」と思っていたその理由がわかるかもしれませんよ!
※以下、鬼滅の刃刀鍛冶の里編のネタバレがありますので、ご注意ください。
鬼滅の刃刀鍛冶の里編はつまらない派の意見をまとめてみた


まずは刀鍛冶の里編に対する、世間の声を見てみましょう。
でも刀鍛冶を映画でやれば蜜璃ちゃんを○○○億の女にできるのか……って思ったけど話がそこまで面白くないから無理か
— あくあ (@aquavameto) February 15, 2021
遊郭編はいいとして刀鍛冶の里編はぶっちゃけ微妙だと思ってる(小声)
— まっつん (@VargoRines) February 14, 2021
なんていうか鬼に魅力がないんだよな…
うーん、刀鍛冶の里編は好きじゃないんだよな。鬼の気質や行いが大嫌い過ぎて、倒した後もイライラしか残らない感じだった…。
— tomoegu (@tomoegu) February 14, 2022
でも敵がキモくて嫌いなんだよな刀鍛冶の里編……
— 悠 (@xx0z_35) February 13, 2022
上弦ノ伍のキャラデザと技が雑魚キャラ感半端なくて嫌いなんだよね。
— スタープラチナザ・ワールド (@M0nkey_w) February 13, 2022
ハァ〜 刀鍛冶の里編楽しみすぎる〜 しかし刀鍛冶の里編がつまらんという人の気持ちも分かる。刀鍛冶の里編で戦う鬼は同情の余地がない犯罪者の鬼だから鬼側の人生ストーリーの掘り下げがないのである。しかしその分炭治郎や柱側で作者の思想が炸裂する。早く観たい。期待
— 来崎園@ツイ禁 (@yamagatakashin) February 14, 2022
刀鍛冶の里編がつまらない派でとくに目立っていたのが、鬼に対する意見でした。
「上弦の鬼に魅力がない」「気持ち悪い」「性格が嫌い」「鬼側にストーリー性がない」などの意見が多く、なんだか玉壺と半天狗が気の毒に思えてくるほどでした。
たしかに玉壺が気持ち悪いのは、分かる気がします…。身体中から手が生えているし、目は口になっているし、壺からもぞもぞと出てくるし…。



正直に言えば、気持ち悪いですよね。トラウマになる子どももいるレベルの風貌です。
しかしその独特な気持ち悪さが、刀鍛冶の里編の不気味さを演出しているのも忘れてはいけません。
また上弦の鬼に対する意見の他にも「ストーリー自体が面白くない」「善逸、伊之助が出ない」などの声もありました。複数の要素が絡み合って、「刀鍛冶の里編はつまらない」という印象につながるのでしょう。
鬼滅の刃刀鍛冶の里編がつまらないと言われる理由を考察


刀鍛冶の里編は、時透無一郎、甘露寺蜜璃の2人の柱の活躍が見られたり、上弦の鬼が2体も襲来したりなど、盛り沢山のストーリー展開です。しかしつまらない派の意見も見られます。
そこで以下では、世間の意見も踏まえ、つまらないと言われる理由を考察します。
- 理由1:堕姫が登場する遊郭編に比べて地味
- 理由2:善逸と伊之助が出てこない
- 理由3:上弦の鬼が個性的すぎる
- 理由4:玉壺・半天狗に同情できない
- 理由5:物語の展開の谷が浅い
理由1:堕姫が登場する遊郭編に比べて地味
宇随さんがド派手に活躍する遊郭編。アニメはオープニングから派手な演出でした。遊郭編では、綺麗な着物を着た女性達が描かれており、敵の堕姫も花街も、常にキラキラした雰囲気でした。
そんな華やかな遊郭編の次のストーリーだからこそ、刀鍛冶の里編が地味に見えてしまいそうです。
舞台は山の奥なので、あたりは森だらけ。温泉ののどかな雰囲気は魅力的ですが、華やかとは言いがたいでしょう。
また里の住民はひょっとこのお面をつけており、見た目に変わり映えがしないことも、つまらないと言われるひとつの要因かもしれません。



派手さとスピード感にあふれた遊郭編の後の物語なので、どこかのほほんとした雰囲気の刀鍛冶の里編が、より地味に感じられるのでしょう。
理由2:善逸と伊之助が出てこない
どこへ行くにもずっと一緒だった善逸と伊之助ですが、残念ながら刀鍛冶の里編にはほとんど出てきません。
キャラクター人気ランキングでは上位に入る2人なので、善逸、伊之助ファンにとっては物足りないのかもしれませんね。
鬼滅の刃という物語とともに、3人(禰豆子も合わせると4人)の成長をずっと見守ってきた読者にとってメインキャラクターの2人が出てこないのは残念なこと。



やはり2人のコントとも言えるやり取りや、善逸の「汚い高音」の叫びが聞けないとさみしいですよね…。
善逸と伊之助がかまぼこ隊のスパイスなだけに、2人が出てこない刀鍛冶の里編が面白みに欠けるのもうなづけます。




理由3:上弦の鬼が個性的すぎる
刀鍛冶の里編には、上弦の伍「玉壺」、上弦の肆「半天狗」の2体の鬼が登場します。その姿や戦い方は、今までになく個性的です。
玉壺はまさに異形の鬼。身体中から生えている手、本来の場所とは違うところにある口や目。ひとことで言って気持ちが悪い見た目です。
次に半天狗。半天狗は常になにかに怯えるおじいさん。「ヒイイイイイ」が口癖の、おどろおどろしい雰囲気の鬼です。そして頸を切られるとイケメンに分裂し若返る、特殊な鬼でもあります。
しかしその分裂した半天狗が、見分けがつきにくいのが難点です。舌に刻まれている文字で見分けられますが、激しい戦いのさなかで見分けるのは至難の業。
不気味な見た目の鬼、一目で分かりにくい鬼が、つまらないと感じさせる理由のひとつかもしれません。
理由4:玉壺・半天狗に同情できない
鬼滅の刃に登場する鬼は悲しい過去を持つ者が多く、その過去に思わず涙すこともあります。1歩間違えれば鬼殺隊のメンバーも鬼にだったかもしれないと、ふと思わされるようなエピソードもあるでしょう。
そんな共感できる悲しい過去が玉壺や半天狗にはないところが、物語に入り込めない要因のひとつ。
半天狗は人間時代、嘘ばかりつき続け、盗みやころしをくり返します。何か言われると「目が見えない」と返し、人をころせば「この手が悪い」と言うような、何とも救いようのない人でした。
このように、2体の鬼に感情移入できる部分がないのが、つまらないと言われる大きな原因でしょう。
理由5:物語の展開の谷が浅い
一般的に、面白いストーリー展開には大きな谷があります。
無限列車編ではやっとの想いで下弦の壱を倒したかと思ったら、猗窩座が現れ絶望させられましたよね。しかし煉獄さんが命を張って猗窩座と戦う姿を見ることで、徐々に絶望感も薄れ、期待に変わっていきました。
一方の刀鍛冶の里編はというと、無限列車編ほどの絶望感はありません。【鬼滅の刃】刀鍛冶の里編のストーリー構成を徹底分析してみたという記事で解説しましたが、谷はあれどそれほど深い谷ではありませんでした。
感情が揺さぶられる展開ではない点も、刀鍛冶の里編がつまらないと言われる理由のひとつかもしれません。
鬼滅の刃刀鍛冶の里編はつまらない?いや、キャラの覚醒がたまらない


刀鍛冶の里編はつまらないと言われていますが、刀鍛冶の里編には今までとはまた違った魅力があります。
まず同情の余地がない上弦の鬼。この2体の鬼の気持ちには、共感できないかもしれません。しかしそんな救いようのない鬼がいるからこそ、今までとはひと味違う炭治郎が見られます。いつもは鬼に同情する炭治郎ですが、今回は攻めて攻めて攻めまくります。
とくに無一郎。初めは良いイメージはありませんが、人との関わりや戦いをとおし自分を取り戻していく姿に、心打たれることでしょう。
連鎖する痣の出現、最後に変貌を遂げる禰豆子も見逃せません。
刀鍛冶の里編の魅力をまとめると、悲しくもあり、温かくもある話ですよね。自分は何なのか、何のために戦っているのか、キャラクターそれぞれの想いがよく伝わってくるストーリーです。



人とのつながりや仲間、家族についても、深く考えさせられました。
派手な場面はありませんが、物語はクライマックスに向けて着々と進んでいきます。刀鍛冶の里編がなければ次へは進めないほど、物語にとって重要なパートです。
アニメでは動きや音声も追加されますから、新しい魅力も発見できるでしょう。つまらないと思っていたギャップで、刀鍛冶の里沼から抜け出せられなくなるかもしれませんよ。
当記事を読み、刀鍛冶の里編への見方が変わったのなら、ぜひ新しい視点で読んでみてくださいね。


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